Archive for 7月, 2012

矯正治療のスタートの前に

日曜日, 7月 15th, 2012

イノウエ矯正歯科には、他院で治療してうまくいかなかった方が、

よく御相談にこられます。

昨日も、上の小臼歯を2本抜歯して治療したにもかかわらず、

出っ歯と開咬(前歯がかんでいない状態)が、かなり残っていて、

再治療をするには手術しかない。という方の相談をしました。

歯を抜いて治療した後、再治療しようとすると、

手術を選択せざるをえない場合が多くなります。

本当に気の毒に思いますweep.gif

抜歯は矯正治療の選択肢として、重要な手段ですが、

きちんとした診断、治療方針が確立されていないと、

たいへんなことになります。

いつも言うように、矯正は”装置や手段が先にありき”ではないのです。

不正咬合の実態を把握して、原因を追究した後、目標を設定し、

その後、目標を達成するために、装置・手段を選択するのです。

私も若い頃には、それほど、意識できていなかったのですが、

そのステップをしっかり理解してから治療をスタートすることが、

とても重要だと思っていますhappy01.gif

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月曜日, 7月 2nd, 2012

土曜日に初診相談に来院されたM君。

高校2年生で、お母さんといっしょに来られましたnote.gif

お母さんが、「小学生の頃、私は矯正に連れて行きたがったが、

本人が嫌だと言っていたので、そのままになって、ようやく

自分から行きたいと言い出したので、受診しました。」

とおっしゃってました。

残念なことに、Mくんは、顔や顎の非対称が著しく、

手術が望ましい状態になっておられましたthink.gif

子どもの頃なら、なんとかしてあげられたかもしれません。

そうなんです。

もちろん、お子さんの気持ち尊重することも大切ですが、

一度、相談にだけでもお連れいただければよかったのにと

残念に思いました。

放置してもなんとかなる症例と、

絶対に放置してはいけない症例があるのです。

お子さんも理由がわかれば、初めは嫌だと思っていても、

積極的に取り組めると思います。

適切な治療が適切な時期に受けられるよう、

気になったら、相談にだけでもお連れいただきたいと、

しみじみ思いました。

 

 

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