日: 2010年3月23日

  • インプラント

    私は日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)なので、

    インプラント(矯正用ではなく一般のもの)についてはほとんど素人なのですが、

    質問されることもあるので、症例集のようなものを見て勉強していましたところ、

    背筋がぞくっとして、心臓がバクバクして、、という症例にぶつかりましたeye.gif

    35歳女性で歯周病が進んでいるからということで、上の歯を全部抜歯して、

    インプラントが埋め込まれて、その上から総義歯が装着されていたのです!

    治療前のレントゲンが掲載されていなかったので、詳細はわかりませんが、

    35歳の若さで、歯を全部抜歯された時の患者さんの気持ちを思うと、

    涙が出そうになります。

    特に、多数歯に渡って歯周病が進んでいて、歯列不正があって、

    という場合には、セカンドオピニオンを聞きに、

    一度、日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)の扉をたたいてみてください。

    (歯列不正がなく、1,2本の欠損の場合は、適応ではありません。)

    イノウエ矯正歯科では、一般の先生から、抜歯を宣告された方や、

    歯周病があるから矯正治療は無理と言われた方も、

    矯正治療をがんばっておられます。

    矯正治療に入る前に、徹底的に、歯周病専門の先生に炎症のコントロールをしていただき、

    それから、矯正治療に入ります。

    炎症が残っている状態での矯正治療は、一層歯周病を進行させますが、

    ちゃんとコントロールできた状態での矯正治療は、骨の状態を良くしてくれます。

    確かに、たいへんですし、歯周病が進みすぎている場合には、難しい場合もありますが、

    一度、可能性にかけてみませんか?

    抜歯はいつでもできます。

    自分の歯に優るものはありません。

    矯正治療による改善の可能性があるかないか、一度、相談にいらしてくださいnote.gif