月: 2010年3月

  • ドイツの子どもになってくれたN君

    出っ歯で、噛みあわせの深かった小学6年生のNくん。

    検査、診断の結果、機能的矯正装置で、下顎骨の成長促進を図ることに。

    この機能的矯正装置というのは、ヨーロッパで発達した装置で、

    以前、ドイツから転医してきた患者さんが、「みんな学校でもこの装置をつけています。」

    と言ってました。

    そこで、Nくんに装置をお渡しするときに、

    「学校から帰ってきたらすぐにつけてね。

    つけたままでもおしゃべりできるから。

    その方が早くよくなるからね。

    ドイツのこども達は、学校でもつけているんだって。」

    と励ましたところ、「ぼく、ドイツの子どもになってがんばる。」

    と返事してくれました。

    その通り、がんばってくれたN君は、1年弱で、すっかり出っ歯が治りました。

    よくがんばったね!えらいね!

    他のお友達も、もし、がんばれそうだったら、Nくんみたいに、

    ドイツの子どもたちになったつもりで、がんばってみよう!

  • 松原市歯科医師会で講演してきました!

    昨日、松原市歯科医師会で講演してきました。

    タイトルは、”子どもの不正咬合”

    かかりつけの先生、学校歯科医の先生方に、

    子どもの歯並びのこんなところを発見あげてください。

    不正咬合の原因になっている癖をみつけて、

    アドバイスしてあげてください。

    というお話です。

    学校の歯科健診でも、顎関節、不正咬合をチェックするようになりましたが、

    まだまだ、どういう状態を問題ありとするか、統一できていないというのが現状です。

    なかなか定義づけが難しいので、やむをえないという事情もあるのですが、

    子どもたちを不正咬合から守ってあげられる歯科医が増えてほしいと願って、

    講演してきました。

    遺伝的要因はいたしかたないのですが、

    ”予防は治療に優る”というエラスムスの言葉は、

    多くの不正咬合症例にも当てはまると思っています。

    お母さん方にも知って欲しい情報です。

    ミニコミ誌”with宝塚”に連載していますので、よろしければ読んでみてください。

    クインテッセンス社の待合室の雑誌Nico(2009年3月号)にもあります。

    松原市の子どもたちが、癖や生活習慣から生じる不正咬合から、守られますように!

  • 一期治療の有効性

    先日、ある教授の方といろいろとお話する機会がありました。

    一期治療の有効性について、エビデンスがあるかどうか。

    エビデンスとして有効性を証明するにはどうすればよいか。

    といったお話をしていました。

    私自身、一期治療の有効性に目覚めたのは開業してしばらくしてから!

    教科書でしか見たことがなかった装置が、

    こんなに効果がある装置だったんだと驚くことも多かったのです。

    装置の適切な選択に加えて、

    不正咬合の原因となっている悪習癖を取り除くこと、

    そして、子どもたちのがんばる力を引き出すこと、

    の3拍子が揃うと、びっくりするぐらい効果があるんだよ。。

    ということを最近、痛感しています。

    それをどう証明するか、

    なかなか難しいことだけど、そのうち。。。と思っています。

    こどもたちが毎日がんばってくれてるんだから、

    私もがんばらなくちゃネ!