日: 2012年7月15日

  • 矯正治療のスタートの前に

    イノウエ矯正歯科には、他院で治療してうまくいかなかった方が、

    よく御相談にこられます。

    昨日も、上の小臼歯を2本抜歯して治療したにもかかわらず、

    出っ歯と開咬(前歯がかんでいない状態)が、かなり残っていて、

    再治療をするには手術しかない。という方の相談をしました。

    歯を抜いて治療した後、再治療しようとすると、

    手術を選択せざるをえない場合が多くなります。

    本当に気の毒に思いますweep.gif

    抜歯は矯正治療の選択肢として、重要な手段ですが、

    きちんとした診断、治療方針が確立されていないと、

    たいへんなことになります。

    いつも言うように、矯正は”装置や手段が先にありき”ではないのです。

    不正咬合の実態を把握して、原因を追究した後、目標を設定し、

    その後、目標を達成するために、装置・手段を選択するのです。

    私も若い頃には、それほど、意識できていなかったのですが、

    そのステップをしっかり理解してから治療をスタートすることが、

    とても重要だと思っていますhappy01.gif