月: 2012年9月

  • 前々回、抜歯したのに、全く治っていない患者さんが、

    来院されたことをお話しましたが、

    今日は、明らかに抜歯すべき症例を抜歯せずに矯正しようとして、

    5年間もブラケットをつけたまま、両顎前突、開咬になり、

    最も後ろの歯は、すれ違いのまま、

    途中、顎関節症状も出ていたにもかかわらず、

    なんの対応もなかったという方が、先日おみえになったことを

    お伝えしたいと思います。weep.gif

    抜歯したから、抜歯しなかったから、という問題ではなくて、

    矯正治療には、「開始前の診断、すなわち、現在の問題点と

    その原因を把握することと、その状態に最適の治療方針をたてること、」

    が何よりも重要だということを、患者の皆さんには、

    知っておいていただきたいと思います。

    いつも言うように、”装置や治療テクニックが先にありき!”

    は、とても危険なのです。

    他の疾患となんら変わりなく、

    矯正治療の真髄は、”診断”にあるのです。

    当たり前のことですよねsign03.gif

     

     

     

     

  • 医師をっかり選ぶ

    昨日の”あさいち”(NHKの朝の番組)で、”うつ”の方が、食事療法で治ったということが取り上げられていました。

    医師の指示通りに、お薬を大量に飲んでいたにもかかわらず、どんどん”うつ”悪くなっていたのが、先生が代わった際に、お薬を減らし、食事療法を組み入れることを勧められ、その結果、とてもよくなったというお話でした。

    ”うつ”が食事療法で治るということも驚きでしたが、私は、”先生が代わったら治った。”ということに、感動、共感を覚えました。

    矯正治療の世界だけではなく、医療の世界は、どの分野でも同じなんだって。

    「先生によって、病気が良くなるばかりか悪くなることもあり、治らないと思っていたものが、治ることもある。」

    「医師をしっかり選ぶ」ということが、病気を治したり、自分の体の問題点を改善したりするうえで、必須であることが、再認識できた番組でした。

    私自身、「医師は、しっかり選ばなきゃ!」と、あらためて思いましたhappy01.gif