日: 2012年9月15日

  • 前々回、抜歯したのに、全く治っていない患者さんが、

    来院されたことをお話しましたが、

    今日は、明らかに抜歯すべき症例を抜歯せずに矯正しようとして、

    5年間もブラケットをつけたまま、両顎前突、開咬になり、

    最も後ろの歯は、すれ違いのまま、

    途中、顎関節症状も出ていたにもかかわらず、

    なんの対応もなかったという方が、先日おみえになったことを

    お伝えしたいと思います。weep.gif

    抜歯したから、抜歯しなかったから、という問題ではなくて、

    矯正治療には、「開始前の診断、すなわち、現在の問題点と

    その原因を把握することと、その状態に最適の治療方針をたてること、」

    が何よりも重要だということを、患者の皆さんには、

    知っておいていただきたいと思います。

    いつも言うように、”装置や治療テクニックが先にありき!”

    は、とても危険なのです。

    他の疾患となんら変わりなく、

    矯正治療の真髄は、”診断”にあるのです。

    当たり前のことですよねsign03.gif