月: 2014年11月

  • 非対称

    最近、非対称が気になって仕方がありません。

    矯正歯科学入門では横顔の分析について習うのですが、臨床を長く続けていると、大切なのは前から見た時の対称性!とつくづく思うようになりました。

    出っ歯や受け口の前後的な問題よりも、非対称の問題の方が治療が難しくなることが多いのです。

    よーーく見るとお顔が少し歪んでいませんか?

    幼いときは少しでも、思春期成長期の頃に、ぐっとその非対称が目立つようになります。

    頬杖や寝癖、咬み癖、非対称を起こすような癖がないか、しっかりチェックしてください。

    へんな癖で自分の顔を歪めてしまったり、かみ合わせをずれさせてしまうほど、残念なことはありません。

    もうひとつ、自分自身の体の非対称にも改めて気づき、今修正中です。

    人間左右対称にあるものは、極力、左右均等に使う。対称性を大切にしていく。

    ヒトの体の基本だと思っています。

     

     

     

  • 小窩裂溝う蝕

    月日の流れるのは本当に早い!ですね。

    先日と言っても10月10日から12日に、パシフィコ横浜で開かれた日本国際歯科大会でも講演させていただいたのですが、最近、「口腔衛生管理優良児の小窩裂溝う蝕」のことをとても心配しています。

    歯磨きもフロスもフッ素もバッチシ!というお子さんにみつかる小窩裂溝う蝕!

    奥歯のしわの深い溝の中から始まって、エナメル質を通り抜けた後、象牙質の中で拡がるむし歯なんです。

    とてもみつけにくいのでうsが、もし見落とすと、子どもたちのむし歯の進行はとても速いので、あっという間に神経の近くまでむし歯が進んでしまう。というこわいむし歯です。

    でも、むし歯のように見えても削らなくてもいい場合も多いので、その見極めがとても難しのです。

    そんなに頻度は高くないのですが、唾液中にミュータンス菌が多く検出されている子どもの歯の溝が、歯ブラシも届かないほど深い場合生じるようです。

    歯が生え始めた時から溝の奥までしっかり磨くこと、だらだら食べなどお口の中の環境を悪くしてしまう習慣を避けること、フッ素やキシリトールを使っていくことで、がんばって予防していきましょう。