日: 2010年10月22日

  • できれば、専門医を受診して

    朝のNHKニュースの中で、認知症のことが取り上げられていました。

    ”認知症”と近くのお医者さんで診断されたものの、治療法はないと言われたため、

    息子さんが専門医を探し、受診させたところ、

    認知症の原因がわかり、手術を受けることによって、元通りになったというお話でした。

    前回のメールでもお伝えしましたが、イノウエ矯正歯科でも、

    近くの歯医者さんでは、”様子を見るように”と言われていた患者さんで、

    本当は、もう少し早く治療を開始できればよかった。

    と思われる症例にぶつかることがあります。

    顎関節に音がするけれども、”様子をみるよう”言われていた小学校5年生の女の子は、

    お母さんが、たまたま私の講演を聞いてくださって、ご来院になりました。

    すぐにスプリント療法を開始することにしました。

    大人の関節雑音は放置しても良いけれど、

    子どもの雑音には注意が必要と考えています。

    逆に、私が、矯正用のレントゲンなどで、異常像をみつけたときは、

    「おそらく、様子をみて大丈夫だと思うけど、私は専門ではないので、

    私が大丈夫と言っても本当に大丈夫かどうか疑わしいので、

    口腔外科の先生に大丈夫と言ってもらってきてください。

    それからなら、本当に安心して様子がみれるから。」

    と言って、口腔外科に紹介しています。

    ”様子をみる”ということは、治療を開始するのと同じくらい、

    慎重でありたいものです。

    専門医の診断を仰ぐことをおすすめします。