今日、大阪大学顎口腔機能治療顎教室の阪井教授のご講演を聞いてきました。
唾液がいかに重要な役割を担っているか、唾液の分泌が不十分でドライマウスになるとどんな問題が生じるか、どうすればよいかというお話に始まって、老化のメカニズムを解説いただき、抗加齢医学の最新の情報をお話をしていただきました。
細胞の酸化を抑えるための抗酸化物質の摂取、加齢により変化する遺伝子の変化を抑えるためのカロリー制限、マザーホルモンとも呼ばれるDHEAのコントロールについてご説明いただきました。アンチエイジングのポイントは、正しい食事と運動と生きがいだそうです。
ピンピンコロリをPPKと呼んで、平均寿命ではなく、健康寿命を伸ばすことを目指し、抗加齢医学は、病気ではない人をさらに健康にしていくためのプラスの医学と位置づけているそうです。
ある意味、矯正と同じだな。と思いました。
”華麗なる加齢”を目指して、みんないっしょに楽しくがんばりましょう
月: 2008年8月
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アンチエイジングとドライマウス
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前歯の審美補綴の後に、矯正治療というのはとても残念!
以前にもブログで取り上げましたが、イノウエ矯正歯科には、20代に、いわゆる審美補綴(前歯を削って、かぶせ物で歯並びを良く見せる手法)をして、それに満足できなくて、30代、40代で、矯正治療でやり直すケースが少なからずあります。
20代の女性にとって、”矯正装置なしに、短期間にきれいな歯になれる。”という手法は、魅力的であるのはわかります。
しかし、虫歯や変色している歯をきれいにするのなら問題はないのですが、出っ歯やねじれている歯を、満足できる完璧なきれいな歯並びに治すことは、審美補綴では、ほぼ不可能といっていいでしょう。
将来、また、やり直すぐらいなら、削る前に、矯正治療で本物の歯並びを手に入れてほしいと思います。
目先のことだけでなく、大きな視野で判断してくださいね。
削った歯は元にはもどりません。人工の歯に優る天然歯はありません。
よーーく考えて、判断されることを、応援しています -
ゆびしゃぶりとおしゃぶり
昨日の初診患者さんは、出っ歯のお兄ちゃんと妹ちゃんのその下の弟くんでした。3人揃って、とてもりっぱな出っ歯さんなのです。
「なんでかなぁ???」と不思議そうなお母さん殮。
遺伝的なものも少しあるようなのですが、お兄ちゃんはおしゃぶり、妹さんは指しゃぶり、弟さんはおしゃぶりだったとのことで、その後、舌と口唇の癖が続いた結果なのだと思われました。
「知らんかったぁ。。。」と残念そうなお母さん殮。
ホント残念ですよね。”愛と英知の子育て”という服部祥子先生の言葉をよく引用させていただきますが、子育てには、愛だけでなく、英知も必要ですよね。
歯育て支援Q&Aは、主に、歯科衛生士さんや看護士さんをターゲットに書きましたが、お母さん方にも読んでいただけると思います。予防できる不正咬合についても書いていますので、是非チェックしてみてください。
最近は歯科関係の本もネットで簡単に購入できますよね。よかったら、参考にしてみてください。HPでも紹介しています。
たまたま本のPRが続いてしまいました。
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”試してがってん”で、虫歯の話
今晩のNHKの”試してがってん”で虫歯の話が取り上げられていました。
酸が歯を溶かすこと、唾液が再石灰化をすること、だらだら食べが最も悪いこと、などなど、これって、2000年に私が出版した絵本”どうしてむしばになるの”に全部書いてあることなんです。
ようやく、NHKでも取り上げてもらえるようになって感動しました。
私の絵本の原動力となった熊谷先生もテレビに出ておられましたが、熊谷先生はもっと以前から、早期発見、早期治療を否定し、観察、そして予防を唱えておられたのです。
人間の自己修復能力ってすごいなぁ。。っていつも思います。そして、私たちは、自己修復能力が発揮できるような環境を、自分の体に作ってあげればいいのです。
よかったら、絵本をのぞいてみてくださいね。
その一部はHPの”予防が一番”のところにもありますよ。 -
技工士さんのお仕事
イノウエ矯正歯科スタッフのブログで、今、矯正装置がどのようにして作られているのかが連載されていますね。すばらしいって感動しています。
技工士さんは、歯科医師や衛生士と違って、患者の皆さんと直接会うことはないのですが、縁の下の力持ちとして、いつもがんばってくれているのです。
ひとりひとりの模型で、ひとつひとつ手作りで、それはそれはたいへんな手作業なのですが、その苦労は、あまり皆さんの目に触れることがありません。
そうそう、毎年、校外学習にやってくる学生さんが、自分の装置を作ってみて、そのたいへんさに驚いて帰ってくださるぐらいかな怜
患者のみなさん。装置は大切に使ってくださいね。
最近は、わんちゃん聾に装置を壊されるケースが増えてきています寧。”聾ちゃんの手の届かないところ”に保管してくださいね!
皆さんの知らないところで、皆さんの大切な装置を一生懸命作ってくれている技工士さんがいることを、ときどき思い出してあげてください。
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治療レベルを落とさず、早く終了する!
8月16日に、治療期間のお話をして、続きはまた、と終わりながら、ずいぶん日にちが経過してしまいました。
治療を早く終わる方法に、ゴールのレベルを落とすというのがあるかもしれません 要するに、いい加減な成績でよければ、ざっと排列が終わり、素人さんの目から見て、並んだように見えた時点ではずせば、早く終われるのかもしれません。
でも、それでは、生涯安定した歯並びを保証することはできません。
私は、昨年まで日本矯正学会の認定審査委員をさせていただいてましたが、審査の一つとして、歯型とレントゲンから歯の排列状況をチェックするというのがあります。
歯のラインが揃っているかどうか?、
外側から見ても内側から見てもしっかり咬んでいるか?
奥歯の前後関係は正しいか?
力犬歯の関係は正しいか?
曆前歯の重なり具合は正しいか?
(上下の前歯の間に隙間が残っていると、
年齢を重ねるにつれさらに隙間は拡がってきてしまいます。)
歷上の歯列の中央と下の中央が合っているか?
轢レントゲンで、歯根が平行に並んでいるか?
(安定にも歯周病の抵抗性にも影響が出ます。)
などの審査項目があります。
すべてに満点を取るのは、カンナリ難しいのです
前にも、「芸能人ではないので、そこそこでいいんです。」とおっしゃる患者さんがおられるとお話しましたが、フツーの人こそ、生涯にわたる健康のためのきちんとした歯並びが大切です
治療のレベルを落とさず、できるだけ早く治療を終了する
私たち日本矯正歯科学会臨床指導医(旧専門医)の使命だと思っています。がんばるぞぉ
そうそう、それには患者さんの力も欠かせないのです。だから、いっしょに、がんばろう おー。 また、体育会系。。。
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タバコの講演のアンケート結果から
先日、青少年センター主催の教員の先生の研修会のアンケート結果が早速送られてきました。
みなさん、気を使ってくださってか、良い評価ばかりでとてもうれしかったのです。
中でも、一人だけ、喫煙されている男性の先生が会場に来てくださっていたのですが、その方の感想に、”「やめたい」「やめられない」の2つの気持ちがある。でも、がんばってみたいと思う。”とあったのが、一番うれしかったです。
私の周りのお友達も、一人、また、一人と少しずつ禁煙に成功されています。「ああ言えばこう言う。」「こう言えば、ああ言う。」お友達もいて、それが、私の講演のネタになったりするのですが、、、そんなお友達も、根気よく笑顔で呼びかけ続けていると、何年か後には、禁煙に成功されます。
”今日学んだことを学校で生かしたいと思います。でも、その前に、自分の父や弟にまず、この話をしてあげたくてウズウズしています。というのも、次にうれしかったです。
そーなんですよね。もっともっと、タバコの正しい知識が早く広まればいいんですよね。知らなさすぎというか、知らせなさすぎというか。。
私も昔は、タバコの害なんて何も知らずに、父にタバコをプレゼントしていました。しかたがない部分もあります。でも、より早く気付いてより早く縁を切ることが大切です。
喫煙者の皆さん。がんばってください。応援しています。
非喫煙者のみなさん。喫煙者さんのことを煙たがるのではなく、応援してあげましょうね。
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体の中に入るもので、成分表示のないものは、タバコだけ!
今朝、青少年センターの研修会で、禁煙のお話をしてきました。
池田市立園小中学校が、2009年の1月1日より、全面敷地内禁煙になることをご存知ですか?
禁煙推進ネットワークでがんばってきた私たちにとって、とてもうれしいニュースです。
7月に正式決定され、徐々に連絡が届くことになると思いますが、タバコを吸っている人にとっても、悪夢ではなく、すばらしいチャンスとなるためには、どうすればよいか?ということをメインにお話しました。
出席者の方から、タバコの煙には、殺虫剤や殺鼠剤に使われるものや、ホルムアルデヒドやカドミウムなどなど、恐ろしい物質が含まれているのに、なぜ、その表示がないのか?と質問をいただきました。
JAS法では、何が入っているのか明記しないといけないのに、なぜ、タバコの煙の成分は表記しないでいいのでしょう令
体の中に入るもので、成分が明記されていないものは、タバコぐらいだ。ということを聞いたことがあります。
その通りですよね。でも、そんなおかしいことが平気で続けてられていることに、もっと私たちは気付いていかないといけないんですよね
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お母さんからのお葉書
先日、患者さんのTちゃんが、矯正治療を終了後、2年間の安定の確認も終えて、イノウエ矯正歯科を卒業されました。
Tちゃんは、奥歯しか噛んでいない歯並びで、八重歯もありました。矯正をする前から、初期の虫歯がいっぱいで、たいへんな状態でした。
でも、Tちゃんのがんばりで、きれいな歯並びと健康な歯を獲得できたのです。
お母さんからお葉書をいただきました。
”てんぷらを食べたら、すぐに下痢をしていた娘が、丈夫になりました。歯並びもきれいになり、喜んでおります。”
とありました。
へーー。。そーーだったんだぁ。。しっかり噛めなかったから、おなかもこわしやすかったんだね。Tちゃん、おめでとう!よかったね。
これからも健康な歯と素敵な笑顔で楽しい毎日を送ってくださいね。
とてもうれしいお葉書のご紹介でした。私の宝物になりました。
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秋あかね?
昨日、テニスコートで、秋あかね?赤とんぼ?をみつけました。日中はまだまだ暑いけど、朝夕は、心なしか涼しくなったような。。。着実に季節は秋に向かっているのですね。
季節の変化を感じるのが好きです。
でも、どちらかというと、ウルトラマンのように太陽電池で動いているような人間なので、日照時間がだんだん短くなっていくのは、あまり好きではありません。なんとなく寂しい気がするのです殮。
日照時間の一番短いクリスマス賂の頃のにぎやかさが苦手で、2月の寒いけれどもだんだん明るくなってくるのが好きです。
へんなの獵って自分でも思いながら、年を重ねています。どなたか、同じように感じているお友達はいらっしゃいませんか令
シーーーンかな?